2006年
10月
18日
(水)
00:01 |
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先日、用事で隣のシトラスカウンティにでかけた。そこまでの道のりで、ふと目にとまったもの。
とある道の角に、お花やぬいぐるみが小さな十字架とともにあがっていた。この道の先に、今は亡きジェシカちゃんのおうちがある。
私は、直接、彼女に会ったことはない。新聞の記事で見たのみである。
しかし、去年のそのショッキングな事件の詳細は今でも、心に残っている。
その夜、ジェシカちゃんは自分のベッドルームで寝ている間に、誘拐された。
当時、ジェシカちゃんは9歳、同年代の子供を持つ親にとって、寝ていた子供が一晩のうちに忽然と部屋から消えたこの事件のもたらす不安は、たいへん大きかった。
数週間にわたり、ボランティアもまじえた大掛かりな捜索が繰り広げられた。 毎日のようにニュースで報道される話。ますます、不安になる子持ちの家族。
当時、雨が降り続く日が多く、思うように捜索が進まない日もあったようだ。 私は、この雨の中で、寒い思いをしていないだろうか、おなかをすかしていないか、毎日のように、速く見つかるとよいなぁとお祈りしていた。
しかし、その地元民の希望に反し、とうとう、彼女の遺体は、数週間後に、自宅から50mと離れていない隣人の家の庭で発見された。
犯人は性的犯罪者。彼が彼女を誘拐した後、何をしたかは言うまでも無い。
自分の欲望され満たされればよいと言うのが、犯罪者に当然の心理であるとしても、無実の子供に、人間として、なぜ、こんなむごいことができるのか。
さて、先日、私がちょうど、ジェシカちゃんの家に続く道に差し掛かったところで、黄色いスクールバスとすれ違った。生徒のはじけるほどの元気さが、窓からあふれていた。バスいっぱいの興奮。
もしかすると、ジェシカちゃんと元級友だった子供もいるかもしれない。8月に一年進級した彼ら。 でも、もう、ジェシカちゃんの顔をクラスで見ることは、ない。あの、写真の中の笑顔が、老いることはないのだ。
彼女は友達とチアリーディングごっこをするのが好きだった。お父さんっ子で、おばあちゃんとデパートに洋服の買い物に行くのが好きだった。おじいちゃんとお店に出かけると、いつも、キャンディーをおねだり。お遊びで、メイクをするのが大好き。
そんな、普通の女の子が、ひとりぼっちで、犯人に暗闇へ連れ去られたあと、どんなに怖かったことだろう。淋しかっただろうに。悔しくて、悲しくて、苦しかっただろうに。。。
彼女は、祖父母と毎週、教会に行くクリスチャンだったと聞く。
"I can do all things through Christ who strengthens me" (Philippians 4:13)が彼女のお気に入りの聖書の言葉だった。彼女の一番つらかったときに、神が彼女のそばにいたことを信じたい。
ちょうど事件から1年たった今年の2月、
フロリダ州のステートフェアで彼女のお父様を見かけた。 事件当時の最愛の娘を失った痛々しい表情はなく、少し、落ち着かれた様子にほっとした。
どうやら、
フロリダ州での性的犯罪者に対する法律を強化する運動をされているようで、この日は、
フロリダ州知事と歩きながら真剣にお話されていた。
その運動が実り、今年の春、
フロリダ州は、この性的犯罪者に対する罪の強化を法律化させたと聞く。名前は、彼女の名にちなみ、「Jessica Lunsford Act」というそうだ。
この彼女の死が無駄にはならなかったのは、不幸中の幸いであると同時に、彼女のご冥福を心からお祈りする。
Rest in Peace

Jessica Marie Lunsford
October 6, 1995−February 27, 2005